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天声人语 20120702 夏日之蝶

天声人语 20120702 夏日之蝶

夏日之蝶
2012-7-2
 蝶(ちょう)を花に、花を蝶に見立てる趣向は国を問わないようだ。フランスの詩人ネルヴァルは蝶を「ひらひらとぶ、茎のない花」と表した。俳諧の始祖とされる室町後期の荒木田守武は〈落花枝にかへると見れば胡蝶(こちょう)かな〉と詠んでいる。散る桜が枝に帰ると思ったら、おや、蝶でしたと。
  无论是哪个国家,都喜欢把蝴蝶比喻成花、把花比喻成蝴蝶。法国诗人奈瓦尔描写蝴蝶是“翩翩飞舞的没有茎的花”。被公认为俳句之父的室町时代晚期诗人荒木田守武写有这样一首诗:“落花返枝头,细看原是蝶。”意思是猛然一看以为是已落的樱花又重新在枝头绽放,仔细看才知道是枝头落满了蝴蝶。
 いまの季節なら、蝶を思わせる花はガクアジサイだろうか。小花が集まって咲く縁(ふち)を、蝶が舞うように装飾花が取り囲む。見事な咲きぶりの数株が近所の公園にあって、雨下、青や白の「蝶」が群れ飛ぶさまが目に鮮やかだ。
  现在这个季节,让人以为是蝴蝶的花应该是萼紫阳花。开满小花的圆盘四周,围着像飞舞的蝴蝶一样的装饰花。我家附近的公园里,几棵萼紫阳花事正酣,雨中,蓝色或白色的“蝴蝶”成群飞舞,十分悦目。
 本物の蝶も負けてはいない。拙宅の鉢植えミカンには、今年も柚子坊(ゆずぼう)がお出ましだ。アゲハチョウの幼虫の芋虫をそう呼ぶ。枝はだいぶ裸にされたが、もう3匹ほどが飛びたった。アゲハには梅雨の晴れ間がよく似合う。
  真的蝴蝶也不认输。我家的盆栽柑橘上今年也长了不少柚子青虫,那是凤蝶幼虫前期状态的叫法。虽然柑橘枝头上的叶子都快被啃光了,但已经有3只左右的蝴蝶展开了翅膀。凤蝶跟梅雨期中的晴天很相衬。
 東京に住む関洋さん(61)から、『都市蝶』という小さな写真集を送っていただいた。23区内で撮りだめた蝶は53種を数える。摩天楼ひしめく都心でも、ひとつかみの緑があれば命をつなぐ。そんな姿が光って見えるそうだ。
  居住在东京的61岁老人关洋先生给我们寄来了一本小小的影集《城市里的蝴蝶》。里面是他在东京23个区里拍摄到的53种蝴蝶。即使是高楼大厦密集的东京市中心,只要有巴掌大小的绿地蝴蝶就能生存下来。老人说这些蝴蝶的样子看上去闪闪发光。
 ビル群を背に黒いジャコウアゲハが飛ぶ1枚など、孤高と崇高さえ感じさせる。巨大と微小。されど対峙(たいじ)してゆるがず。自然の造物の優美にコンクリートは色あせる。
  像其中一张照片拍的是一只黑色的麝香凤蝶,背景是高楼大厦群。这些照片甚至给人一种孤傲和崇高的感觉。巨大与渺小,却与之对峙,毫不动摇。与优美的大自然产物相比,混凝土的颜色显得十分暗淡。〈
 華麗なる翅(はね)もて余し梅雨の蝶〉田辺レイ。早いもので、暦は今年の折り返しを過ぎた。とはいえ政治も経済も梅雨空のまま雲は低い。雨宿りの蝶のように羽をたたむ停滞感。野山を越えゆく夏蝶に、早く姿を変えたいが。
  “华丽双翅难伸展,梅雨之蝶无处飞”(田边伶)。一转眼,今年的日历已经翻过半了,然而无论政治还是经济依旧像梅雨的天空那样压着厚厚的云层。那种停滞的感觉就如蝴蝶避雨把翅膀收起来一样。希望这只蝴蝶能早日变成飞越山岗田野的夏日之蝶。
天声人语 20120702 夏日之蝶

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